ワークショップ―教室から平和が始まる [English Info]

2014年8月平和教育学習会案内2.pdf
PDFファイル 336.3 KB

ワークショップ―教室から平和が始まる

http://gcpej.jimdo.com/cipe/hiroshima/11/

https://www.facebook.com/events/862196747143793/

講 師:キップ・ケイツ(鳥取大学)

進 行:生田 祐子(文教大学)

日   時:2014年8月28日(木)午後6時30分から

場   所:広島市まちづくり市民交流プラザ 研修室A(広島市中区袋町6番36号)

参加費:無料

申込み:フォームにて

            https://ssl.form-mailer.jp/fms/6e79e445210113

主 催:平和教育地球キャンペーン中四国支部

    http://gcpej.jimdo.com/

協   賛:JACET国際理解(グローバル)教育研究会

問合せ:赤松 敦子(同支部事務局)

e-mail: peacemessagestakamori(at)yahoo.co.jp

 

講師紹介:キップ・ケイツさん (Prof. Kip Cates)

カナダのバンクーバー生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学で現代言語(フランス語、ドイツ語、日本語)を専攻して学士号を取得、後にイギリスのレディング大学で応用言語学で修士号を取得した。1985 年に鳥取大学に赴任。担当科目は文化交流論、グローバリゼーション論、国際交流論等。また、タイム(とっとり国際交流連絡会)副会長、全国語学教育学会 (JALT)・グローバル教育分科会会長、アジア青年会議 (AYF)創立者。『週刊ST』という英語学習者向け新聞に連載記事を執筆中。50カ国を旅行し、9つの言語を話す。

 

ワークショップ内容:「教室から平和が始まる」

軍国主義が拡大する現在、第一次世界大戦が始まって100年目にあたる今年は、日本の教員にとっても、平和と国際理解を促進する方法について、どうしたらよいかを学びあう重要な機会となるでしょう。教育で扱うべき重要な問題の一つは、なぜ戦争が起こるのか、そして私たちは平和のために何ができるのかを学ぶことです。このワークショップでは、大学における平和教育のための英語の授業でのさまざまな取り組みを実際に体験していただきます。これらは革新的な平和教育の活動です。暴力について考え、戦争の原因について分析し、平和への道筋について話し合います。わずかですが参加型ですすめます。平和のための行動につながるよう、どのようなきっかけを教師はつくることができるのかについて考えてみます。

 

20148月平和教育学習会 感想まとめ

 

 参加型で、小グループで話し合う活動が多くて、若い人たちの鋭いコメントに感動しておりました。ジュニア・ライターの参加も素晴らしかったと思います。Kip Cates先生のワークショップはいつもながらに面白く、かつ、いろいろと考えさせられるもので、来てよかったです。このような集まりを頻繁に開いておられるとのこと、素晴らしいです。是非、若い人を巻き込んで続けて行って下さい。

 

 楽しく考えを深められる内容でした。学校で友人と戦争について真面目に話し合えるようになったのは大学生になってからでした。今回のようなワークショップから始めていくことが小中高の学生に必要だと感じました。雰囲気作りということでも重要性を学ぶことができました。無料で参加できるこのような学習会が増えてほしいと思っています。

 

 自分たちでとても深く内容を考え、議題についての意見を交換したのは良いことです。それを何度もしてくれたのは良かったです。映画は分かりやすく。ストーリーもよかったです。

 

 とても分かりやすく、面白かったです。マッチの話など、印象に残り、後々も「もういちど」考えたくなるワークショップでした。またキップ・ケイツさんのワークショップに参加したいです。内容が非常に面白かったです。

 

 楽しく、深く、広く学ぶことができ、充実していました。ジュニアライターで平和学習をしても、学校の友人と共有することは難しく、どうすれば「平和」や「戦争」について興味を持ってもらえるかが私の課題でした。でもキップ先生のお話は誰でも楽しむことができると思います。キップ先生、是非私の学校でもご講演をお願いいたします!

 

 自分が知らなかったことを沢山知ることができた。様々な視点から「平和」を探ることができたので、視野が広くなった。

 

 初めてこのような学習会に参加したけど、また参加したいと強く思いました。平和についてのあらゆる角度からの見方があることがわかりました。

 

 楽しかった。色々な視点で平和のことを考えることができて良かった。貴重な体験ができた。

 

 大変面白かったです。題材として平和を扱うと、いろんなことが話題にできると思いました。英語のクイズも含めて授業に使えるように思いました。

 

 Kip Catesさんのenergetic, active, enthusiastic & fun, multi-cultural, multi-lingual なワークショップ、ぜひこれからもよろしくお願いいたします。ジュニア・ライターの皆さんや広島の中高生の皆さんともまた定期的に継続的にご一緒できればと思います。

 

 キップさんのご活躍は以前からお聞きしていたのですが、これまでお話を聞かせていただくチャンスがなかったので、今回、このような授業を受けさせていただく機会をいただき大変ありがとうございました。大変テンポが速く、ついていくのが大変でしたが、とても楽しい時間でした。Rainbow War、とても面白かったです。

 

 あっという間の2時間だった。英語の授業の平和教育をテーマに扱った大変興味深い内容でした。若者を対象にいかにして平和を考えさせるかといった意味でツールとして使いやすいと思いました。

 紛争経験国や現在紛争状態にある国から来た学生、研修員が参加するとどのような意見がでるだろうかと思う。

 

 とても面白かった! 自分の大学でもトライしてみようと思いました。そして地元の中学生と交流が持てて良かったです。また来たいです。

 

 興味深い内容でした。Causes of warを考える時間は特に興味深く、キップ先生がおしゃった、「カナダではこれを学ばない。信じられない」という言葉が胸に刺さりました。私たちも、歴史や現状を学ぶことに力を入れて、原因はそこまで考えてなかったような・・・。もっと深くやりたいです。

 

平和について、ケイツ先生のような教え方ができると学生も関心を持ってくれるように思います。

 

一つの議題についてものすごく深く考えられました。しかも、みんなで共有できたので、新たな考えを得られました。最後の映画は戦争についてとても分かりやすく表していて、しかもストーリーもうまくできていたのでよかったです。次は他のジュニア・ライターも連れて授業を受けたいです。

 

JACETでの講演と具体的な授業がリンクし、大変貴重な機会でした。

 

分かりやすく、楽しく参加できました。自分で考えて、それを発表するということは大切なことだと思います。先ず自分の考え(意見)を持つ。それをみんなに知らせる。そして他者の意見に耳を傾け、全体の意見をまとめる。一つの意見にまとまらなくとも

衝突を回避する方法を見つけることができるのではないかと考えています。今日初めて会った人たちと話すことができ、有意義な時間を持つことができました。ありがとうございました。

 

全体として深い関心を抱きました。特に、戦争の必要条件について、色々な人の意見を聞く中で、様々な同意の意見、反論、次々と頭の中に浮かび上がりました。もっと深く議論できる議題だと思います。時間が少ないのが惜しかったです。機会があれば、またお話を聞かせていただきたいですし、もっと長く話し合いたいと感じました。また、新たな見解をいくつも得ることができました。ありがとうございます。

 

非常にわかりやすく、尚且つ興味深い内容でした。今まで紛争などについて学んできましたが、ストレートに「平和」について考えたことがなかったように思います。ですが、紛争など難しい話題ではなく、もっと身近な話題からも「平和」と向き合うことができると気がつくことができたような気がしました。

 

“Rainbow War”という映画のネーミングも面白いと思いました。戦争の名前はどこで行われたかとか、宗教的な意味合いとかで名づけられているものが多いが、参加した人たちが多様性の素晴らしさを理解できるようになるという精神的成長を遂げたというな結果を意味する名前を戦争につけるということが、面白かった。あまり核とネタばらしになるので書けないですが(すでに書きすぎかもしれないですが)、本当に細部まで戦争という激しいケンカにエスカレートしていく様子がコメディタッチで描かれていておかしく、でも深く考えさせる作品でした。このシナリオを思いついた人を尊敬します。

この映画の後で、すぐに感想の発表や、解決策の話し合いなどをするのかと思っていましたが、内容のポイントを思い出していく質問が良く練られていてそのプリントに自分の答えを書いたり、答え合わせをしたりする間にまたいろいろなことに気付くという過程が入ることも大事だと思いました。20分という長さも授業の中で使いやすい長さだと思いました。

 子どもたちには「ケンカするな」とか「少ないものは分け合いなさい」とか説教するのに、「戦争で国を守る」とか「正義のための戦争」とか言われると「人殺し」という最悪の犯罪を「名誉の戦功」という全く逆の言葉で塗り替えて土地や資源を奪いとったり、何の罪もない市民を大量虐殺したりする大人の愚かさを、子どもにもトラウマにならない表現で理解できるように工夫してあると思いました。

 王女が崖から落ちそうになったときに敵同士が協力して命がけで助けようとしたところは、東日本大震災など激しい自然災害で多くの人が困っていると、いろいろな国に(普段対立しているようなところでも)、世界中から援助の手が差し伸べられることを思い出しました。これから地殻変動や異常気象などでこのような助け合いがますます必要になるのに、そして今現在餓死していく人が世界のあちらこちらに大勢いるのに、殺し合うための道具を作り、それを使えるようにする訓練や、訓練や保管のための場所に大金と人的資源をつぎ込んでいるのはなぜでしょうか。信頼関係を壊す「脅迫」で「平和」を作ろうということが根本的に間違っているからテロリストが増えるばかりなのではないかとも思ったりしました。宇宙の動きについて研究している科学者たちは50億年もしたら隣のアンドロメダ銀河とこの銀河が衝突するだろう(人間に限らずこの地球そのものが存続できなくなるだろう)と予測して普通の科学雑誌にもその記事が載っているのに、なぜいつまでもこの小さい星の上で争ってばかりいるのだろうとも思いました。

 映画を見る前に、このような「なぜ」の答えになるような、多くの人の戦争に関する思い込みを分析していくのが特に面白いと思いました。先に戦争を引き起こす要因をワークシートでよく考えてからこの映画を見ることで、見方が深まるのではと思いました。また、戦争が起こる原因をすぐ考え始めるのではなく、「マッチを擦って火が出るのはなぜか?ということを考えてみることは「表面上見えない原因」についても想像力を働かせる必要があると気付くのにとても有効だと思いました。

戦争や平和と関係ある自己紹介でそれぞれの体験談や親族の体験談を共有するということも、身近な話題として考える刺激になりますね。

「みんな戦争が嫌いだ」という思い込みについての話は洗脳されやすい人間の「戦争だ!敵をやっつけろ!」と盛り上がる心理をとても危険なものと再認識させてもらいとても印象に残りました。大変勉強になりました。ありがとうございました。

 

  参加者28