上:横山さんよりの資料

2014年7月平和教育学習会・懇談会感想

 

 福島の歴史について学習できると思い参加しました。『土徳流離』はぜひ映画を見たいと思いました。横山先生の講演は生徒主体、手作り一杯の平和学習で、とても参考になりました。自分の活動に生かしていきたいと思います。

 

 前半は日本の文化に立った福島の方々の気持ちを見ることができ、よい機会だった。後半、私も実習に行った学校のことであり、平和主義というとても大切なテーマについて学校の場でされていることを知ることができて、自分も平和力をすすめなければと思った。私は今ちょうど本当に日本の平和について危惧していたところだったので、横山先生のお話が本当に興味深かった。

 

 『土徳流離』の映画を通して、ふるさとや絆を破壊していく原発、原発事故の恐ろしさを考えさせられました。また、それ以上に、土徳をいつまでも守り続けるお寺の人など、したたかに力強いものを感じました。横山先生のお話は学校全体を巻き込んで平和学習をしていることにびっくりしました。自分が平和教育を進める上で参考にしたいことがこの集まりにはたくさんあるので、ぜひ情報をください。今度の集まりはいつ頃ありますでしょうか?

 

 青原さんのお話を伺って、福島の高校生の女の子が自分の祖先のルーツを語れるということはすごいことだと思いました。自分自身、先祖がどこからきてどのような仕事をしていたか・どんな習慣や地域の行事を持っていたかというようなことは祖父母くらいまでしか聞いたことがありませんでした。まだ取材に行かれるようでしたら、若者がどのように そのような伝統を受け継いでいくのか家庭での話や地域の集まりについてどなたか語ってくださる方がいらっしゃいましたらぜひ教えていただきたいと思いました。青原さんのお父様のお話に土徳はなくなっていくが、影響がある間は影響を与え続けていくということがありましたが、日本のあちらこちらでそれが薄くなっていっている今、伝え続けているところの実践をより多くの人に知ってもらうことはとても大事なのではないかと思いました。

 私のこどもは地元のお祭りに参加したことがありません。地域の子供会が小学校の途中でなくなってしまい、隣の地区の大きな神社のお祭りはその地区の子供だけが参加して行 われ、神社は初詣出で行くところという感じです。団地の中で春は花見をしていたのですが、それも20年ぐらい前になくなってしまいました。子供会がなくなったのも、花見がなくなったのも、「みんな忙しいから」でした。「大人は仕事、仕事で、子供は勉強、勉強で、やれと命令されたことをこなすのに精いっぱいで、家族のつながりも、近所の方とのつながりも、趣味などでのそのほかのいろいろな人とのつながりもなくなって、毎年何万人も自殺する国は平和な国なのか?」と先日JICA中国で発展途上国から来られた研修生の方々とお話していて改めて考えました。治安も悪く、食べ物を確保することがまず大問題という国で、いろいろなことを学んで、働いて、家族との生活をよく、しよう、地域をよくしよう、と一生懸命生きている人たちのほうが、国は平和でなくても幸せに暮らしている人も多いのではないかと思ったりもしました。そこに住んでないからそんな甘いことを考えるのだとも言えると思いますが、人とのつながりを意識して前向きに生きるということがどこに住んでいても大事なのだとあらためて思いました。他の参加者の方が、「広島では、70年は草木も生えないと言われたのに、植物がどんどん育ってきて、『大丈夫生きていける、自分たちで復興しなければ』という気概で頑張ってきたと思いますというようなお話をされたと思うのですが、今日、雨の中、昼食を食べに出て川沿いの大きな木やその下の雨に濡れてつやつやした紫陽花などを見ていて植物の力はすごいものがあると思いました。

 

   編集したビデオも含め大量の資料を50分間に投入したので、聞いている方々は消化 不良を起こしたのではないかと危惧しています。失敗や不安は多々ありますが、昨年3月(だったでしょうか)、この会でお会いした方々との縁で、新たな交流授業を実施することができたうえに、発表までさせて頂き感謝の念でいっぱいです。本当にありがとうございました。最近の小中連携の授業では、「発見!世界の国々」をテーマに、最初にフランス国歌を私が歌い、解説後、小学生全員で歌います。後半は、グループ毎にアルゼンチン、南アフリカ共和国、インドの国歌を歌います。「歌う」というのは、伴奏演奏を流して群読する取り組みです。似たような先行実践があるかもしれませんが、オリジナルです。中学生の授業で扱う場合は君が代まで、その歴史的背景 や誕生した時の国民の思いを考えさせます。

(横山)

 

   横山先生の実践を聞かれて中国新聞の方が記事にしてくださったり、NHKの方が平和教育の特別番組を作って下さる案が本格化することを期待しています。それを見て、多くの先生方が、そうだこういう教育をもっとしなければ!と思って実践を始められることも期待しています。先日、横山先生が作られた国際交流のファイルを見せていただきました。写真や生徒さんの感想がとてもきれいにレイアウトされていてすばらしいファイルでした。海外から来られた研修員の方、一人一人にプレゼントされたそうで、研修員の方がたはとても喜んでおられたと聞きました。前回の平和教育学習会のワークショップで同じグループだった方が「一人一人との出会いを大切にすること」が協力のネットワークを広げる大事なポイントと話されておられたことを思い出しました。野球部顧問という大変なお仕事もあり、様々な教材を工夫して作られてお忙しい中を国際交流の後のフォローまで丁寧にしておられることに驚きました。横山先生の実践報告を聞かせていただき、実践内容に加えて先生の熱意や愛情や学校全体でのチームワークの素晴らしさに感動しました。