「アンネ・フランク―魂の叫び―パネル展」

【日時】  2014年11月7日から2014年11月17日 9:00〜17:50

【場所】  同志社国際中学校・高等学校 コミュニケーションセンター(C.C.)

【雑感】

 コミュニケーションセンターは図書館であり、授業を受ける場所としても使われている。それぞれの目的で利用する多数の生徒および教職員が、出入口付近のこの展示を通りすがら眺めている、興味をもって立ち止まりそのパネルに見入っている、といった光景が多く見受けられた。授業や特別活動の中で展示を見る時間を設けてはいない。なお、展示期間中の土曜日には「学校説明会」もありその見学場所になっていたため、一般来場者にも見ていただくことができた。このパネル展は本校では3年目を迎えた。巡回してきた図書と同様のものを蔵書に揃え、そちらを展示・貸出にあてている。できれば毎年異なったテイストで提供できればよいのだが日程とこちらのキャパシティとの兼ね合いもあり、なかなか難しいのが現実である。


【展示をみてのコメント】

・今回の(アンネ・フランクの)展示によって、当時のユダヤ人差別がどれほど生々しく悲惨なものであったか知ることができました。アンネの思いをより深く感じられるように彼女の日記(『アンネの日記』)を読んでみたいと思いました。(高2男子・国内一般生徒)

 

・ナチスの残忍さはもちろんのこと、国民の大半が「同じ方向」を向いていたということに恐怖を覚えました。まちがっていることを“まちがっている”と思えること、そして政治に関心をもつことが大切なのではないかと思います。(高2女子・帰国生徒)

 

・僕は今回の展示を見て、ナチスドイツがユダヤ人に対してどれほどひどい差別をしていたのかを知りました。人種差別は戦争が終わった今でもまだ存在しています。それは人間同士で互いを理解していない証拠だと思います。だから互いをもっと知り尊重していくことが重要だと思います。

(高2男子・帰国生徒)

 

・『アンネの日記』を読むたびに15才の少女が書いたことを忘れてしまいそうになります。読み終わった後に、はっと、彼女は私より若いことを思い出すのです。なぜ忘れてしまうのか、それは彼女が私よりはるかにつらい状況を生きていたことが日記を通じて伝わってくるからです。確かに日記の中には少女らしい無垢な描写もありますが、ふとしたところで大人びたところがあります。(中3女子 帰国生徒)

 

・ただ「教科書」に載っていた「歴史」ということではなく、もっとリアルに当時の生活について学ぶことができた。全ての人が同じ過ちを犯さないようにと強く思った。(本校職員)


 (コミュニケーションセンター・司書教諭 戸田久美子)