基調パネル I, II 3月26日
I 諸分野の連携—対立・紛争解決教育と社会感情学習ならびに修復的司法の継続的実施
Kevin Jennings
米国連邦教育省事務次官・安全安心・麻薬撲滅学校づくり推進担当
Safe Schools, Assistant Deputy Secretary of Education
Molly McCloskey, ホールチャイルド・プログラム統括
Association for Supervision and Curriculum Development (ASCD)およびFirst Amendment Schools (FAS)連携担当。First Amendment Schools は当初の11校から110校あまりに成長し、Association for Supervision and Curriculum Development の母体になった。
YMCAでの青少年指導、高校まで犯罪歴があり問題行動のある青年のためのオルタナティブスクールでの経験を経て、小学校勤務ほか幼稚園から大学での教育経験を持つ。スクールカウンセラーでもあり、地区でのプログラムでの実施にあたる。
Nancy Riestenberg
http://www.charitocalvachi.com/content/nancy-riestenberg
ミネソタ教育局、暴力予防教育、健全育成・非行予防、児童性的虐待および困難校対策の専門家。学校における銃乱射事件への対応をはじめとして、学校における諸問題にたいして学校が独自で対応できる力量をつけるための方策を実施。学校関係者や行政担当者にたいしてNational Institute of Corrections 主催の協議会もおこなった。
Dr. Mary Lou Rush
オハイオ教育委員会教育局・教育改革推進機構における改革計画の策定、提言、財政に関する責任者。幼少時教育ならびに就学前教育指導部門、教育とメンタルヘルス部門の諮問職などを歴任。
Dr. Mark Barth
ニューヨーク州社会情緒発達学習ガイドライン策定をおこなった。 Albany City教育委員会勤務。教育困難校支援ならびに学校教育評価に携わるとともに、学校自己評価ワークショップをおこなった。カリキュラム・指導で博士号を取得。著書にThe Role of a Solicited Public in Developing Educational Policy
II 対立・紛争解決促進のためのメディアのちから
メディアが暴力や犯罪につながるとの指摘は数多い。一方、コミュニティの形成に寄与するちからも持っている。この2つの団体は対立をポジティブに転換することに成功している。
・セサミワークショップ
セサミワークショップはモペットによって子どもにたがいを尊重し、異なった文化を理解するのに必要な知識や技能、姿勢を育成するねらいがある。 “Muppet Diplomacy” という試みでは紛争地あるいは復興時における顕著な対立をとりあげ世界各地でテレビ局で制作されたフィルムをあげて、その成果を示す。
・Search for Common Ground
http://www.sfcg.org/programmes/cgp/programmes_cgp.html
Search for Common Groundはアフリカ、中東、アジアの多くの地域での子ども対象としたマルチメディア作品をとりあげる。普通の教室での教え方から子ども番組やラジオドラマの制作までを含むツールボックスも開発された。これらはシェラレオネとリベリアで音楽ビデオ制作をしたGolden Kids Networkの支援により、マセドニア(当初、セサミワークショップが実施されたところ)やレバノン、DRCコンゴにおいてなされた。
Dr. Charlotte Frances Cole
ニューヨークのセサミワークショップの国際教育研究・調査研究社会活動部門副部長。誰もが知るセサミストリートを学校教育で活用するとりくみや、諸外国での共同制作会社とともに、調査研究ならびにカリキュラム開発、コミュニティでの活動をおこなう。バングラデシュ、コロンビア、エジプト、インド、インドネシア、イスラエル、ヨルダン、メキシコ、北アイルランド、ロシア、南アフリカ、パレスチナ西岸ならびにガザ地区など、世界中の教育者と制作会社とともに共同事業を展開している。ハーバード大学から博士号を取得し、数々の大学で講座を持つ。Journal of Children and Media誌編集委員。
John Marks
世界19カ国に事務所を持つ非営利団体Search for Common Ground創始者で現会長。またCommon Ground Productionsを設立し、代表をつとめ米国やマセドニア、南ア、エルサレム、コートジボアール、ケニアでのテレビ番組の制作あるいは監修にあたっている。社会的起業に関しても手腕があり、 Ashoka Senior Fellowもつとめている。かつて米国外務省、議員秘書もつとめた経験もある。