「ピース・スタディ・ウォーキング@横須賀」

 今回のピース・スタディ・ウォーキングが、僕にとって初めての横須賀体験でした。
2008年に控えている原子力空母の横須賀配備問題、戦闘機離着陸訓練による事故・騒音被害など、一言で基地問題といっても様々なものがあり、横須賀とい う街が常に危険と隣り合わせであるという現在の状況を知るきっかけとなりました。
 特に原子力空母の母港となることの危険性については、横須賀の基地反対、原子力空母母港化反対の活動をしている研究者・弁護士の話から、その認識を新た にしました。原子力空母の母港を建設するということは、原子力発電所と同じか、もしくはそれを上回る事故・放射能漏れの危険と、将来に渡り住民が同居させ られるということです。また、事故が起きた場合、風向きによっては首都圏が全体的に被害を受ける可能性もある・・・横須賀だけの問題でなく、日本に住む皆 が深刻に考えなければならない問題です。
 ピース・スタディ・ウォーキングを終え、横須賀の基地問題を通して、今最も強く思うことは憲法第9条の大切さについてです。
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段として は、永久にこれを放棄する。2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」
 原子力空母を作る必要があるのか。そもそも米国はなぜ今以上の軍備拡張をしていくのか。第9条の理念を世界で共有できれば、根底にある部分からの解決に 向かうのではないかと思います。
 平和への願いをどのように形にし、どのように次の世代に伝えていくか。これが小学校教員を志望する自分にとって一番大きな課題です。今回のピース・スタ ディ・ウォーキングで学んだ知識や人々の想いを多くの人と共有し、今後に繋げていきたいです。(池田:大東文化大学杉田ゼミ)